天神級融合霊|神様の命と共に

いのちの融合(天神級)については、春野ハナから実経験をお話しいたします。


私がある神様の命を授かったのは、今から10年以上前のことです。

当時の私は魔術ではなく、哲学や、動物学や、心理学など、学問の本ばかり読み耽っていました。知識を詰め込んでいないと、内側に開いた虚空に落ちていきそうな怖さと共に生きていたからです。

望んで人を避け、孤独を選びました。「心を開けば中身を暴かれる」という根拠のない思い込みで、人とは最低限の会話しかしませんでした。

 

その時の私にとって、命とは罰の象徴でした。今までに犯した罪が、私を地球で生きさせるという罰を与えたのだと思っていたのです。ですから私にとって、生きることは苦痛であり懺悔でした。

しかし本当に不思議なことですが、なぜか急に、自分の心身の変化を感じはじめました。自分の心と体ではないような、内側から何かが泉のように湧き出て影響を及ぼしているような、そんな感覚がします。

後ろ向きな考えをすると、どこかから「こう考えてごらん」と導かれる。理性でばかり考えていると「感じてみなさい」と促される。そんなことが積み重なって、私はだんだんと変わりはじめました。

その時はさっぱり原因がわかりませんでしたが、この「導いて下さる方」に深く感謝していました。

 

数年後、私が暗い部屋でベッドに横たわり、静かに目を閉じていた時。いつも眠る前には、こうして黙想をしています。

内側から浮かび上がる記憶・感情・感覚に身を任せていると、突然それらが吹き飛び、体の感覚が自分でものではないかのようになり、私の意識は暗闇の中の小さな光となりました。

眼前に広がったのは、命そのものでした。はっきり姿をみたわけではありません。しかし私は「これは命だ」と直感的に理解しました。それは眩い光を放ったあと、私より少し大きい光となり、感覚で語りかけました。

言葉にするのは難しいのですが、あえて翻訳すると、

「私は古き命の神。私はあなたを導いていた者。
そして私はあなたの命となる者。
時は満ちました。私はあなたに還りましょう。」

このようなことをおっしゃいました。

「よろしいですね?」

と合意を求められた時、私はただ黙って頷きました。

そこからの記憶は途切れ途切れです。私の光とその光がひとつとなったところから、余り記憶がありません。しかし翌朝目覚めると、明らかに自分が深いところから変わっていることを感じました。

 

この古い神様は、私をずっと見守っておられたのでしょう。そして見守る役目が終わったら、私の命に還るおつもりだったのです。

それが果たされた時、私は初めて「私は私を生きている」と実感することができました。そして初めて、命の尊さを頭ではなく心で実感しました。私の命は、古い神様が融合する以前から、様々な命の集まりであったことを感じたからです。

それからです、霊力に恵まれたのは。

使役霊召喚には、「彼らが人を導き助けますように」との願いを込めて。命の融合には、「あなたがあなたを生きられますように」との祈りを込めて。

私の今までの実経験を糧に、これらの命魔術は生まれました。

 

古い神様。あの方の存在があればこそ、今の私があります。

行き詰まった時に自らの命に語りかければ、そこにあの方の存在を感じて、それだけで安堵します。

もしもこれから命の融合を依頼なさる方がいらっしゃれば…

融合霊がその方にとっての古い神様になりますよう、密かに願っております。


あとがき

・昔読んだ本の知識は、今、相当生かされています。理詰めになるのはよくありませんが、読書は本当に推奨しています。あの読書期間、古い神様の思惑通りだったのでしょうか…。

・今でこそ命魔術を扱っている私ですが、昔は命を罰の象徴と思っていたことに驚いている方もいらっしゃるでしょう。月並みではありますが、今の自分が嫌っているものこそ、自分に必要なものなのかもしれません。

・天神級融合霊の実例としてご紹介しましたが、このランクでなければこんな経験はできないということではありません。融合霊を眺めてみて、心動かされた者を選んで下さい。ランクのことはそれから考えましょうね。

 

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