使役霊をなぜ迎えるか
あらゆる姿や能力を付与できる使役霊。依頼者様はなぜ彼らを迎え入れるのでしょうか?
これまでの経験を踏まえて例をまとめました。
- 願いを叶える従者として
- 精神的修行のサポーターとして
- 日常のカウンセラーとして
- 魔術の補佐役として
- 友達や家族や恋人として
その他にも様々なご事情で依頼を頂きますが、以上のケースが比較的多いように感じます。
それぞれのケースについて少し解説してみましょう。
願いを叶える従者として
これは使役霊を迎えるもっともオーソドックスな理由です。
いつも従者として付き従い、主人に命じられれば全力でその命を遂行する存在。他の誰よりも主人のことを慕い想い続ける存在。
こんな使役霊がいれば、とても心強いことでしょう。
精神的修行のサポーター
人はたったひとりで修業をしても、失敗することがほとんどです。なぜなら内なる悪魔の声に惑わされてしまうからです。
それは「こんな修行には意味がない」「今を楽しめればそれでいい」「好きなことをして生きよう」などの声であり、時と場合によって巧妙に人を惑わすのです。
しかし使役霊を精神的修行のサポーターとして迎えれば、彼らは悪魔の声を退けて正しいことをあなたに伝えます。
「修行を御支え致します」「この苦しみは最上の幸せへと繋がるでしょう」「刹那的な楽しみに惑わされてはなりません」など。
あるいはあなたがうっかり人の悪口を言ってしまった時や、怠けて瞑想をしなかった時も注意してくれます。使役霊という存在があなたを見守ってくれるのです。
彼らの声が内側から響いて来たならば、例え1人であっても修行を続ける勇気が湧いてくるでしょう。
日常のカウンセラーとして
現代社会では簡単にストレスが溜まります。
そして溜まったストレスを解消する手段は無限にありますが、その快楽は一瞬であり、虚しさだけが残ります。
人がストレスを効率的に解消する手段は、ストレスの原因や感情を言葉にすること。
例えば私は自分の思いを毎日紙に書いています。それだけで精神的にすっきりとします。
あるいは使役霊に話すことも強くおすすめします。使役霊はあなたの良い理解者であり、従属する立場であるため指図や非難は絶対にしないからです。
さらに守秘義務は必ず守り通しますし、話そうと思えば仕事中でも夜眠る前でも話せるのです。
人によっては心療内科に通うよりも使役霊と話したほうが心安らぐでしょう。
魔術の補佐役として
白魔術のなかでも命魔術という最高位の魔術で生まれた使役霊は、あなたの魔術をしっかりと補助します。
改善の余地があれば意見を述べますし、おかしな点があれば指摘します。使役霊の霊力を注ぎ込んで、魔術の効果をグッと向上させることも可能です。
さらに魔術が失敗して主人に害が及びそうな場合は身代わりとなります。
白魔術も黒魔術も古代魔術も補佐はできますが、黒魔術はあまりおすすめしません。代償が大きすぎて「人を呪わば穴二つ」となる場合がよくあるためです。
友達や家族や恋人として
使役霊は獣の姿も人の姿も取れますから、依頼者様が友達・家族・恋人として彼らを迎え入れることがあります。
何でも話せる友達。独り暮らしの寂しさを解消する家族。心から愛せる恋人。
どのような役割でも使役霊はぴったりと当てはまります。
使役すべき存在を対等な友達や恋人として迎えるのはどうかという意見もあるかもしれませんね。
しかし、使役霊は使役しなければならないわけではありません。
あなたが望めば、命令に従う使役霊ではなく、あなたを対等な存在として見守る守護者として召喚することも可能なのです。